九州ブロックの福岡県苅田(かんだ)店に勤務する邑田敬斗(むらた けいと)さんは、2025年に新卒社員として入社。数々の経験を重ねながら、ビジネスパーソンとしての成長を実感していると言います。そんな彼の頑張る様子を、インタビューを通じて紹介します。(文中敬称略)
グループでも有数の元気でアクティブな店舗
──製造事業部について教えてください
邑田:製造事業部は日本各地の製造業をクライアントに、人材派遣を中心に提案を行う事業部です。私が所属する苅田店では大手車体メーカーを中心とする取引が多く、自動車部品のサプライヤーへの提案も行っています。店舗の周辺にはクライアント企業が多く集まり、必要があればすぐに打ち合わせに行けるという恵まれたロケーション。私たちも積極的にクライアントへの提案を行っており、苅田店はおそらくグループの中でも有数のアクティブな店舗ではないかと思っています。メンバーの中では私が一番若く、活躍している先輩方からの刺激を日々受けながら、楽しく業務に取り組んでいます。
企業とスタッフの双方から「ありがとう」
──邑田さんが人材派遣事業で感じているやりがいは何ですか
邑田:人材派遣事業の魅力は私のような新卒社員であっても、さまざまな企業が抱える人材ニーズに対する課題解決に取り組めること。そして、意欲ある求職者の方々に働くチャンスを提供できることです。人材が不足している企業にはニーズに最適な派遣スタッフを、派遣スタッフには希望に沿った職場を紹介することで、双方を支援できることが大きなやりがいとなっています。企業担当者やスタッフから「ありがとう」の言葉をいただいた時はとても嬉しいです。
新人でありながらベストマッチングを実現できたこと
──特にやりがいを感じたエピソードは何ですか
邑田:入社間もない頃ですが、とあるメーカーから「急な増産で人手が足りない」というご相談をいただきました。担当になってまだ日も浅い時期でしたので不安も大きかったのですが、経験・スキルや人物像など細かな人材ニーズをヒアリングし、登録スタッフの中から適性の高い候補を選び説明も丁寧に時間をかけて行いました。その結果、5名のスタッフを派遣することができて、担当者から「生産ラインを止めずに済んでよかった」との感謝の言葉をいただくことができました。派遣スタッフからも「安心して働ける職場に出会えてよかった」との言葉をいただき、この仕事に対する大きな自信となりました。
何もできない自分に不甲斐なさを感じた
──苦労したこと、失敗したことはありますか
邑田:やりがいを感じると同時に、壁にぶつかることが多かったです。例えばクライアントから提示された求人条件をうまく理解できず、派遣スタッフに迷惑をかけてしまったこともありました。案件の中には「1週間以内に誰かいい人を紹介してほしい」など、短期間で対応しなければならないものもあるのですが、期限内にすべて解決しなければいけないというプレッシャーで条件確認が甘くなってしまったこともあります。知識不足でクライアントからの質問に即答できなかったり、提案や判断に自信のないような対応をしたりと、不甲斐ない状況に陥ったこともあります。しかし、こうした経験を通じて、「丁寧なヒアリング」「納期と質のバランス」「即答できる知識量」「不安を恐れない準備と行動」を学び、実践することで現在の成長につなげることができたと感じています。
クライアントと求職者、双方への真摯な対応
邑田:このビジネスで成果を出すには、営業としての視点と仕事人としての姿勢を両立させることが大事と考えています。営業としてはクライアントの抱える課題を正しく理解し、限られた納期の中で条件にマッチするスタッフを紹介するスピード感が求められます。私は「ヒアリング内容を必ず整理して先輩に確認してもらう」「即答できない質問はその日中に調べて返答する」を徹底することで、クライアントからの信頼を獲得できるよう取り組んでいます。仕事人としては求職者一人ひとりの想いや不安に向き合い、耳を傾けることを常に心がけています。条件のよさだけではなく、働きやすさ、キャリアアップにつながる経験などの視点を持って仕事紹介を行う。この二つの姿勢をどちらも欠かすことがないよう、意識して取り組んでいます。
派遣事業の可能性をさらに広げたい
──これからめざしたい、挑戦したいことは何ですか
邑田:クライアント企業、そしてスタッフとの間に築いてきた信頼関係を大切にしながら、これまで身につけてきたビジネススキルをさらに向上させることで、より強固な信頼を寄せていただける存在となることが今後の目標です。クライアントに対しては単なる人材紹介に終わらせず、定着率や将来の戦力化に向けた育成まで見据えた提案を行い、スタッフに対しては一人ひとりのキャリア形成を支援する伴走者として、多くの人たちに関わっていきたいです。ゆくゆくは後輩やスタッフをサポートしながら、チーム全体の成果を高められるリーダーをめざしたいと思います。
勇気をもって一歩を踏み出すことが大事
──学生の皆さんへメッセージをお願いします
邑田:就職活動中は、将来に対する不安や迷いを感じると思いますが、私自身も入社当初に「自分にできるのだろうか」と悩む時期がありました。これまでの経験を通じて感じたのは、最初から完璧をめざさなくてもよいということ。失敗してもそれを素直に受け止め、先輩たちと相談しながら前に進むことで、だんだんできるようになっていくものです。だから自分の可能性を信じて、勇気をもって一歩を踏み出してください。それがきっと、みなさんの未来につながるはずですから。
1日の主なスケジュールを教えてください
08:30 出勤・メールチェック
09:00 掃除・朝礼 朝礼では他エリアのメンバーとも目標を共有します
09:30 店舗でのミーティングに参加 案件の進捗確認や店舗内の課題について協議します
10:00 取引先へのメール対応
10:30 派遣スタッフと合流
11:00 派遣先企業での職場見学・案内
12:00 昼休憩
13:00 取引先へ訪問
14:00 担当者との打ち合わせ 課題を伺いキャムコムグループのサービスの中から適性の高いものを提案します
15:30 帰社 提案資料の作成や案件におけるマッチング業務
16:45 夕礼 1日の成果の報告と翌日以降のスケジュール共有を行います
17:15 夕礼後、案件におけるマッチング業務を実施
18:30 退勤