キャムコムグループ内のグループ企業として2023年に創業された「株式会社コンシェルテック」は、掲載料0円の入社成功報酬型求人サイト「Jobuddy(ジョバディ)」を開発・運営している会社――というのは公式サイトを見ればわかることですが、「そもそもどんな会社で、どんな強みを持っている会社なのか?」というのが、今ひとつわかりにくい会社でもあるかもしれません。
わからないことは聞いてみるしかないということで、2010年にキャムコムグループに新卒入社した同社代表取締役・小杉哲央さんに、株式会社コンシェルテックの事業内容とビジョンをズバリ聞きました。
人材サービスの「非効率な当たり前」をテクノロジーによって塗り替える会社
――小杉さんは2023年にキャムコムグループ内で「株式会社コンシェルテック」を立ち上げ、代表取締役に就任されましたが、「株式会社コンシェルテックとは何をしている会社なのか?」をこの記事を読んでいる学生向けに教えてください。
小杉:了解です。株式会社コンシェルテックは、当社が作り上げた「Jobuddy」という求人サイトを通じて、人材サービスの「非効率な当たり前」をテクノロジーによって塗り替えている会社です。具体的に申しますと、求人をしたい企業様に対しては掲載料0円の入社成功報酬型求人サイトをご提供することで、コスト効率と採用力を最大化いたします。そして求職者様には、選考プロセスの完全自動化と「人を介在させたサポート」を的確に組み合わせることで、ラクに、そしてスピーディに、その人らしく働けるお仕事をご紹介しております。
――……わかるような、それでもまだよくわからないようお話ですが、要するに掲載料型ではなく成功報酬型の求人サイトを運営している会社、ということですね? しかしその種のサービスって、決して目新しいものではないようにも思うのですが?
小杉:確かに成功報酬型の求人サービスを展開している企業は、当社以外にも多数存在しています。当社の独自性とビジョンをご説明するには、私がなぜ株式会社コンシェルテックを立ち上げたのか――といった部分からお話ししたほうが良いのかもしれません。
――ぜひ、お願いします。
効率の悪さにウンザリし、業務の分業化と自動化を推進
――で、小杉さんはなぜ株式会社コンシェルテックを立ち上げたのでしょうか?
小杉:そもそもは、毎日のように終電で帰宅する生活が本当に嫌だったから、Jobuddyの元になっている仕組みを作ろうと考えたのです。
――そ、そうなんですか?
小杉:もちろん入社直後から「将来的には自分で何らかの事業を立ち上げたい」という想いは抱いていましたし、現在のキャムコムグループ社員は、毎日終電で帰るような働き方は決してしていません。しかし15 年前に私が新卒入社し、新規開拓チームで働いていた頃は、まずは朝から自身の営業活動を行い、それが済んで夕方か夜に帰社したのち、今度は求職者と求人案件とのマッチング作業を深夜まで行う――みたいな感じだったのです。
――それはちょっと大変ですね……。
小杉:大変といいますか、私は本当に嫌でした(笑)。それで「営業」と「マッチング」は分業化しようと思えばできるはずだと思い、まずは「CAセンター(Career Advisor Center)」という部署を作り、マッチングについては専門の部隊が担当する体制に変更しました。
そうして数年が経過し、営業とマッチングの分業化がある程度進んだタイミングで「せっかく作ったこの組織(CAセンター)を活かした新規事業が作れないだろうか?」と思い、いろいろとリサーチしてみたところ、CAセンターの生産性が思いのほか低かったのです。
当時、約200人のキャリアドバイザーが毎月生み出していた就業人数は約1000人。つまり、1人あたり5人の就業しか月に生み出せていなかったのです。それってかなりの高コスト体質ですよね。で、もしもキャリアアドバイザーが人力で行っている作業を極力自動化できたら、お客様への提供価格を格段に下げることができるのではないかと考え、現在の「Jobuddy」の元になっているシステムを作ったのです。
コンシェルテックにあって、他社にはない強み それは「地方にも強い」というグループとしてのアセット
――Jobuddyを利用する求職者は、どのような形で転職活動を進めることになるのでしょうか?
小杉:マッチングと選考、そして入社までの間に、当社の社員が介在する必要がまったくない仕組みになっています。求職者がJobuddyのサイトを見て応募すると適正の判断が自動的に行われ、面接日程の候補日が表示されます。そして候補日のなかから日程を指定して面接へ行き――もちろん面接だけはご自身で行っていただく必要があるのですが――企業からの内定が出ると「内定です」という旨の通知が求職者のスマホに届く、というような形です。
――就業に伴う一連の流れが完全に自動化されているのですね?
小杉:当社の人的工数をかけずに済む仕組みになっています。とはいえ当社がお相手しているのはあくまでも「人」ですから、まるでベルトコンベアのように右から左へ流しているわけでは決してありません。要所要所でキャリアドバイザーがピンポイントに介入し、「このお仕事はどうですか?」「明日の面接、頑張ってくださいね!」などと、しっかり伴走させていただくようにはしています。
――なるほど、株式会社コンシェルテックが行っている事業の内容は理解しましたが、それでもなお、「そのような自動化を行っている会社は他にもあるのでは?」という疑問は残ります。ズバリ、競合他社と比較した場合の優位点はどこにあるのでしょうか?
小杉:ズバリ申し上げますと「地方」ですね。当社と競合する超大手企業各社は、主に一都三県と名古屋、大阪、福岡などの大都市でのみビジネスを展開しています。しかし当社は、親会社であるキャムコムグループが全国津々浦々に展開してきた拠点というアセットをフルに生かし、大都市圏以外の中小規模都市において、自分らしく働きたいと考える求職者の方々に、魅力的で十分な数の仕事を斡旋することができます。そこが、競合する他社との圧倒的な違いだと考えています。
地方は人材ビジネスにおける可能性の宝庫 Jobuddyは向こう5年以内に「地方ナンバーワン求人メディア」になる?
――なるほど。考えてみれば「働きたい」「転職したい」と考えるのは、当たり前ですが大都市に住んでいる人だけではないわけですから、いわゆる地方をターゲットにするというのは、事業戦略として正解なのかもしれません。
小杉:大都市ではなく地方を主戦場にするのは、もちろん超大手との競合を避けるという意味合いもありますが、それと同時に地方は「可能性の宝庫」でもあるのです。今現在、大都市圏にお住まいの方はさまざまな求人メディアなどを通じて仕事を探す場合が多いと思いますが、地方では今なお「縁故採用」がメインだったりするんですよ。
――なんと、そうなんですか!
小杉:もちろん縁故採用が悪いとは申し上げませんが、「求職者に十分な選択肢が与えられていない」と言うことはできるでしょう。我々株式会社コンシェルテックは「Jobuddyを使えば、縁故採用だけではない十分な選択肢から自分の希望に叶う、人生の可能性が広がる仕事を見つけることができる」という状況を作ってまいります。そしてそれによって、自他共に認める「全国ナンバーワンの地方求人メディア」になります。今から5年後には、ナンバーワンになれるでしょう。おそらく。
――そのように“フロンティア”を目指して突き進む毎日は、なかなか面白そうですね。
小杉:そうですね。フロンティアを目指しているがゆえに、毎日が非常にエキサイティングです。もちろんド根性の精神論だけでなく、AIなどのテクノロジーをフル活用しながらDXを推進しつつ、目標へ向かって合理的に進んでいくつもりですが。
いずれにせよ、株式会社コンシェルテックはここまでにお話しさせていただいたような事業をしている会社であり、キャムコムグループのなかでも比較的ベンチャー気質が強めなカンパニーであると思っています。それゆえ、若い方でも権限を持ってさまざまなことを経験できますし、経験を積んだのちに「自分で新規事業を立ち上げる」ということも、本人の意思と能力次第で普通に可能です。
無理にとは申しませんが、もしもご興味があるようでしたら、ぜひ当グループの採用情報をチェックしてみてください。一緒に“事業”をやりましょう。事業はね、本当に楽しいですよ!