入社1年目は新卒採用マーケティングプラットフォーム「インタツアー」の営業を担当して、2年目は「ほぼ私1人だけのチーム」みたいな形で、新卒採用に特化したSNSマーケティング商品の開発とマーケティング、営業、運用までを担当。入社3年目となった今年は、それがやっと私1人ではなく何人かのチームになった――という感じですね。
学生時代は、テレビ局に入社してバラエティ番組の制作をしたいと強烈に思っていたんですよ。でもキー局と準キー局への就職はご存じのとおり狭き門なので、大学3年生の冬にはあっけなく全滅となってしまいました。そうして「困ったな、やりたいことがない……」みたいに思っていたとき、兄が当時はまだ珍しかった就活アプリの存在を教えてくれたんですね。
当時、そういったアプリには小規模なベンチャー企業だけが載っていたのですが、その中にキャムコムがありました。調べてみると、キャムコムという会社はけっこう大きいらしく、こういうところに掲載しているのって面白いな……と思い、半ば興味本位で面談を受けてみたのが入社のきっかけですね。
そしていざ数回にわたる面談を受けてみると、同席いただいた社員のみなさんが全員……仕事デキそうというか、意識も熱量も高そうに感じられて、「テレビ局には落ちちゃったので、もう“やりたいこと”はないんだけど、この人たちと一緒に働いたら面白くなるだろうな」と思ったんです。仕事内容というよりも“人”軸で決めた感じですね。
実際に入社して3年目を迎えた今の感想は……うん、読みどおり「面白い仕事」ができています。
先ほど申し上げたとおり1年目は「インタツアー」の営業をしていたのですが、まぁなかなか売れないわけですよ。でもお客様にヒアリングをしてみると、「今流行りのSNSマーケティングをぜひやりたいとは思っているが、やり方がわからない」的なことをおっしゃるお客様がたくさんいらしたんです。
「じゃ、その仕組みをウチで作って商品化すればいいじゃないか!」と思い立ち、できる限りのリサーチをして、どうしたら本当に使える商品ができるかを考え抜いてみました。慣れない「事業計画書」まで書いて(笑)。
で、それを事業部のトップにプレゼンしてみたところ、あっさり「いいね。やってみれば?」ということになってしまい、私1人のプロジェクトが始まりました。
まずは今まで営業してきた企業の方の声をまとめ、潜在的なニーズを明確にし、論理的に考えて商品をつくり、それをプレゼンすると「いいね」と。しかし同時に「でもそれ、誰がどうやって売るの?」となりまして。結果「私が売ります」ということに(笑)。それに対しても「いいね。やってみれば?」ということだったので、1人で売り込みに駆け回ると、おかげさまで何社かの企業様が、私としては驚く規模のご予算を割いて導入していただけることになりました。
しかし、何度も言って恐縮ですがこのプロジェクトのメンバーは私1人しかいなかったので(笑)、ある意味仕方なく、ご導入いただいた後の運用も私が担当していたら……いつのまにか“1人事業部”みたいな形で成り立ってしまった、というのが入社2年目のことです。そして3年目の今、それがやっと複数人のチームになったわけです。
こういった話を聞くと「1人でそこまでやらされるの? 大変そう……」と思う人と、「何それ? 面白そう!」と感じる人に分かれるのかもしれませんが、私は明らかに後者のタイプですね。自分のアイデアが世の中に一つのサービスとして公式に放たれ、それに価値を感じていただいた企業様が大きなお金を払ってくださる、本当にーというのは、本当にエキサイティングなことだと思っています。
もちろんずっと1人の人力で回すのは無理ですので(笑)、3年目の今は「どうしたらこのサービスをなるべく自動化および省人化できるか?」みたいなことを考えながら、商品の性能を日々磨いています。
入社2年目とか3年目の人間にそこまでチャレンジさせてくれるこの会社は、やっぱり面白くて不思議な会社だなと思いますし、採用SNSマーケといえば五十嵐にするのだ、とこんな若造を持ち上げてくれます。かなり規模の大きな、それこそその業界のビッグネームが列挙するようなカンファレンスに登壇させたりするんです。不思議な会社ですよね(笑)