大学時代、塾講師のアルバイトをしていました。いや、講師というよりは、大学受験を控えた高校3年生たちの伴走者となってさまざまな助言をしたり、学習のスケジュールを立ててあげる――というような業務が主ではありましたが。
そして冬になり、1年間あるいは3年近くがんばってきた塾の生徒が志望校に見事合格して「山元さん、本当にありがとうございました!」と言ってくれたときの“ありがとう”は本当に重みがあり、ぐっときていました。
それもあって、就活時は「人様から重みのある“ありがとう”がもらえる仕事に就こう」と決め、結果としては“仕事”という人生の重大事に関わる人材業界に的を絞ることにしたんです。
おかげさまでいくつかの企業から内定を頂戴しましたが、そのなかでもキャムコムグループに決めたのは、ひとつには「働いている人が皆さん断トツにカッコよかったから。つまりイキイキしていたから」というのがありました。それと同時に「強い自分になりたかったから」というのも大きかったですね。
自分の人生というのは会社に守ってもらうものではなく、「自分自身で守るべきもの」だと考えています。そして守るためには、自分自身が強くあらねばならない。そう考えたときに、私という人間が一番強くなれそうだと思えたのがキャムコムグループだったのです。
そのように考えたのはまだ大学4年生だった頃のことですが、あれから約3年半がたった今、当時の自分の決断は間違っていなかったと実感していますね。
会社のカルチャーとして「もしもやりたいことがあるなら、新人であろうがベテランであろうが、とにかくやってみれば?」というのが根底にありますので、とにかくいろいろなことにチャレンジできる。そして数字的な目標は個人ではなくチーム単位で設定されているため、チームの先輩からすると私、山元の成功が、すなわち自分の願いでもあるんです。そのため、先輩方は本当にしっかりと新人の私をサポートしてくれました。
そのおかげもあって、1年目の冬に1億2000万円の大型案件を受注することができたわけですが――もしもその案件を私ではなく先輩が担当していたら、さらに大型な案件になっていたはずなんです。そのことは、自分でよくわかっています。しかし会社は私の成功体験をつくるために、あえて私という新人に任せてくれた。そういった“度量”のようなものも、キャムコムグループの魅力のひとつなんでしょうね。
1年目の冬に受注した案件は官公庁関係のものだったのですが、それまでキャムコムグループは官公庁の案件をあまり扱っていなかったため、なぜかというか必然的にというか、入社2年目には私が官公庁案件の中心的なメンバーとなってしまい、全国の大先輩たちに指示を出させていただき、動いていただく……という大変恐縮な役割を担うことになりました。
そして今、入社4年目にして同チームのリーダーとなり、総勢32人からなるチームのまとめ役として奮闘させていただいています。入社1年目や2年目のメンバーもいますが、自分より何期も上の大先輩もメンバーに入ってくださっていますので――やりづらいということはないのですが、緊張はしますし、プレッシャーも感じています。
とはいえ「チームで動く」というのは、本当にいいものです。自分1人で完遂しようと思うプランというのは、どうしたって範囲は狭くなりますし、深いところまで突き詰めるのも難しい。しかし「30人が協力し合うプラン」であれば、いろいろなことが考えられますし、考えるだけでなく“実行”もできる。そこに対して今、大いにワクワクしているというのが私の現況です。まぁプレッシャーもあるのですが(笑)。
キャムコムグループでの仕事のことだけにとどまらず、山元 陸という人間としての目標は「常に周りに人がいる状態でありたい」ということです。
孤独にならず、見放されもせず、常に周囲に誰かがいて、多くの人と協同して生きていけるということは、私自身が「強くてやさしい人間である」ということの証明であると思うんです。ただ強いだけでは人は離れていってしまいますし、かといってやさしいだけでも人は付いてきてくれません。まぁ言うは易く行うは難しではあるのですが(笑)、「強くてやさしい人間」になるべく、毎日を大切に生きていきたいですね。